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不登校- 思春期、青年期の臨床類型 -

不登校の特徴

はじめに、不登校は青年期にしか出現しない独特の臨床類型があるわけではなく、臨床像の前景に立っている症状であり、精神医学的診断とされていないことに留意する必要があります。

特徴としては、学校生活上の問題、家庭生活上の問題、及び敏感で渦緊張、わがままで未熟、完全主義で融通がきかないなどの本人の特性の問題が絡みあって生じ、一般に年小児ほど親子関係の問題や、家庭環境の影響が大きく、年長児になると友達関係や学校生活の問題の影響が大きくなる傾向があるようです。

初期には、頭痛、腹痛、発熱などの身体症状を訴えることが多く、長期化すると、家庭内暴力やひきこもりなどの問題が生じることもあります。

社会的背景が増加の一因とされていますが、臨床的には、ある種の自己愛的傾向と強迫性を抱えていることが注目されているようです。
また、これらの傾向が成人後には、回避性、自己愛性、強迫性人格障害と姿を変えることも少なくないようです。



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