痴呆- 老年期最大の疾患 - 老年者自身が一般的に恐れている疾患が痴呆だと思われます。 高齢化社会の現在、疾患者はもとよりケアする側の精神衛生も考えていかなければならない問題です。 痴呆には、アルツハイマー型痴呆、脳血官性痴呆、ピック病など、種類も多くありますが、いずれも非可逆的な全般的知的機能の低下が主症状といわれています。 また、痴呆が器質疾患であることは間違いないのですが、本質的に有効な薬物は存在しません。*痴呆に伴う症状に有効なものはあります。 アルツハイマー型痴呆 脳のびまん性の萎縮により痴呆をきたす変性疾患。 脳血官性痴呆 脳梗塞や脳出血など脳血官障害による痴呆の総称。 ピック病 初老期に発症する脳の変性疾患で、痴呆よりも性格変化が主。 *脳の限局性(前頭葉や側頭葉)の萎縮によります。 <<せん妄(妄想反応) 神経症>> 老年精神医学メニュー |